カーリースはローンなどのように月々分割で料金を支払いますが、一体金利は何%なのでしょうか?カーリースの見積もりを見てもどこにも記載がありません。通常のオートローンであれば基本的に金利が明記してあります。なぜ、カーリースには金利が明記されていないのでしょうか?
今回はもしかしたらカーリースのタブーになっている、カーリースの金利、利率について解説します。
そもそもカーリースに金利はあるの?
そもそもカーリースは、お金を借りているのではなく、自動車という物を借りています。お金を借りた場合は、金利が付くのは当然ですが、カーリースは物を借りていますので金利という概念が存在しないのです。カーリースの見積もりに金利が明記されていないのはその為です。
しかし、リース会社がタダで自動車を貸すわけではありませんので、カーリースにも手数料(リース料)が存在します。この手数料が、オートローンの場合の金利にあたります。
つまり、カーリースは金利がかかっていないのではなく、金利という名目はないので手数料として、月々の支払金額に実質的な金利が含まれている形になります。
この実質金利は、リース会社によって異なりますので、一概には言えませんが一般的に銀行系のローンよりは高く、ディーラーなどのオートローンよりは安く設定されていることが多いです。
カーリースの実質金利の計算方法
カーリースには、車検やメンテナンス、税金、保険など車両金額以外の費用が含まれておりリース会社によっても内容が異なるため、正確に実質金利を計算することは非常に困難です。カーリースがお得かどうかは実質金利を計算しなくても、契約期間中の支払い総額を計算すればおおよそわかりますので、実質金利を計算する必要は全くありません。この計算方法は、カーリースの実質金利がどうしても知りたくて仕方ない方だけご覧ください。
ちなみに、筆者は愛知県で小さな車屋を営んでおり、大手リース会社のカーリースを2社取り扱っているのですが、下記の計算式で実質金利を計算したところ、A社3.5%、B社3%でした。ですので通常のオート―ローンよりも少し金利が安いかなという印象です。この実質金利はリース会社によって異なりますのであくまで参考値としてください。
また、カーリースの取扱店によっては、実質金利が不明確なことをいいことに手数料を異常に高く設定しているお店も存在しますので注意が必要です。
したがって、カーリースを選ぶ際は信頼が出来るお店を探すか、インターネットで申し込みが出来るカーリースをよく比較検討することが不可欠です。
カーリースの実質金利を計算するには
カーリースの実質金利を計算するには、カーリースの支払い総額と実際にリース期間中にかかった費用を計算することが必要になります。
カーリースの支払総額は
(月々の支払い金額 × 支払い回数)+(ボーナス払いの金額 × ボーナス回数)+ 契約終了時の残価 = カーリースの支払総額
になります。
カーリースの実際にかかった費用は
車両本体価格 + 登録諸費用 + オプション費用(メーカーオプションやカーナビなど) + 契約期間中の税金(自動車税や重量税) + メンテナンス費用(車検、点検など) + 保険料(自賠責保険、任意保険) = カーリースの実際にかかった費用
となります。
この2つの金額を計算したのちこちらのサイトで計算してください。(https://keisan.casio.jp/exec/system/1248928927)
こちらのサイトの元金にカーリースの実際にかかった費用を元利合計にカーリースの支払総額を入力して、経過年数には支払い年数を入力してください。複利周期は1年で計算してください。するとカーリースの実質金利を計算することが出来ます。
しかし、ここで問題になってくるのは、カーリースの見積もりに実際にかかるメンテナンス費用の明細や登録諸費用、税金などの明細が記載されていない場合がありますので、その場合は、この実質を計算することが出来なくなってしまいます。
銀行ローンとディーラーローンとの比較
結局、銀行ローンとディーラーローンとカーリースどの支払方法が良いのでしょうか?それぞれの特徴を比較してみました。
銀行ローン | カーリース | ディーラーローン | |
---|---|---|---|
金利 | ◎ 一番金利は安い | 〇 実質金利はディーラーローンより安い | △ 金利は高め |
月々の支払 | 〇 金利が安い分月々の支払が少ない | ◎ 残価を設定しているので月々の支払いが少ない | △ 税金やメンテナンス費用が別で必要 |
審査の通りやすさ | △ 基本的に審査が厳しい | ◎ ディーラーローンよりも若干審査が通りやすい | 〇 |
手続きのしやすさ | △ 必要書類が多く、手続きに時間がかかる | 〇 手続きが簡単 | 〇 手続きが簡単 |
金利的には、やはり銀行ローンが一番メリットがあります。しかし、審査が厳しかったり手続きが煩雑になったりするデメリットもあります。一方カーリースは残価を設定しているので、月々の支払いが少なくなりやすく税金やメンテナンスも込みなので月々の支払いが一定です。また、審査が比較的に通りやすく手続きも簡単です。
まとめ
カーリースは、お金を借りるわけではないので、金利という概念はありませんが、実質的には手数料がかかっています。その手数料を金利としてあらわすと、一般的に銀行ローンよりは高いですが、ディーラーローンよりは安くなっています。ただし、実際の金利は会社によって様々ですので一概には言えません。カーリースの実質金利は、計算することが難しい為、比較をする際は金利ではなく。総支払金額と含まれている内容をよく比較して一番最適な支払いはどれか検討しましょう。
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