ダイハツは、2023年4月11日から一部車種にアイドリングストップ(eco IDLE)非装着のグレードの販売が発表されました。
対象車種は、『タント』(福祉車両除く)、『タフト』、『ムーヴキャンバス』の3車種です。
アイドリングストップレス仕様は各グレード一律メーカー希望小売価格から33000円安くなります。
ダイハツのメーカーとしては、世界的な半導体不足の影響で部品供給不足の為、アイドリングストップレス仕様を導入して新車の納期を短縮することが狙いのようです。
価格:2,980円 |
アイドリングストップは、燃費が向上するというメリットがありますが、信号待ちなどで毎回エンジンが止まってしまって、走りだすときにラグが発生したり、エンジンの始動音が気になるなどの理由で、一部のユーザー様から『アイドリングストップをなしに出来ないか?』という声が結構ありましたので、一定数アイドリングストップレス仕様を選択する方もいると思います。
しかし、今回発表されたアイドリングストップレス仕様は、メーカー希望小売価格から33000円安くはなりますが、軽自動車税や重量税が高くなってしまいますので、総支払金額的にはアイドリングストップ有の方が安く購入できそうです。
アイドリングストップキャンセラー ダイハツ タフト 令和2.6〜 ( LA900S / LA910S ) 完全カプラーオン アイドリングストップ自動オフキット 価格:2,980円 |
アイドリングストップ仕様とアイドリングストップレス仕様どっちがお得?
車両本体価格は、全グレード一律33000円安くなりますが、その代わりに燃費が少し悪くなりますので、車種・グレードによって減税がなくなり、軽自動車税(環境性能割)と重量税が高くなってしまいます。
グレードと車種によって税金がいくら違うのかを一部グレードに絞って紹介します。
タント L 2WDの場合
車種・グレード | 車両本体価格 | 軽自動車税(環境性能割)本体分 | 重量税 | 燃費(WLTCモード) |
---|---|---|---|---|
タント・L(eco IDLE非装着車) 2WD | \1,353,000 | \22,100 | \9,900 | 20.1 km/L |
タント・L ( eco IDLE有) 2WD | \1,386,000 | \0 | \3,700 | 22.7 km/L |
タントL 2WDの場合、アイドリングストップレス仕様とアイドリングストップ仕様では、アイドリングストップレス仕様の方が本体価格が33000円安くなりますが税金が28300円高くなります。従って4700円アイドリングストップレス仕様の方が購入金額は安くなります。
タントカスタム X 2WDの場合
車種・グレード | 車両本体価格 | 軽自動車税(環境性能割)本体分 | 重量税 | 燃費(WLTCモード) |
---|---|---|---|---|
タントカスタム X (eco IDLE非装着車) 2WD | \1,749,000 | \28,600 | \9,900 | 20.1 km/L |
タントカスタム X ( eco IDLE有) 2WD | \1,782,000 | \0 | \3,700 | 21.9 km/L |
タントカスタムX 2WDの場合、アイドリングストップレス仕様とアイドリングストップ仕様では、アイドリングストップレス仕様の方が本体価格が33000円安くなりますが税金が34800円高くなります。従って1800円アイドリングストップレス仕様の方が購入金額が高くなります。
タントカスタム RS 4WDの場合
車種・グレード | 車両本体価格 | 軽自動車税(環境性能割)本体分 | 重量税 | 燃費(WLTCモード) |
---|---|---|---|---|
タントカスタム RS (eco IDLE非装着車) 4WD | \1,958,000 | \32,000 | \9,900 | 18.2km/L |
タントカスタム RS ( eco IDLE有) 4WD | \1,991,000 | \32,500 | \9,900 | 19.6 km/L |
タントカスタムRS 4WDの場合、アイドリングストップレス仕様とアイドリングストップ仕様では、アイドリングストップレス仕様の方が本体価格が33000円安くなり、税金も元々減税対象外の為アイドリングストップレス仕様の方が500円安くなりますので、33500円アイドリングストップレス仕様の方が購入金額が安くなります。
まとめ
アイドリングストップレス仕様とアイドリングストップ仕様では、全グレード一律33000円安くなりますが、元々減税されていたグレードに関しては、減税が無くなってしまうため、軽自動車税(環境性能割)と重量税合わせて30000円程度余分に税金を払う必要があるので、最終的な購入金額はほとんど変わらないです。
しかし、燃費がアイドリングストップレス仕様の方が悪くなってしまいますので、トータルで見た場合アイドリングストップが付いていた方がお得になります。
ターボ付きで4WD車などの一部グレードは元々減税対象外のため、アイドリングストップレス仕様にすると33000円分安く購入できます。
アイドリングストップを止めることは出来る?アイドリングストップキャンセラーの取付方法
今回、アイドリングストップレス仕様が発売されましたが、元々アイドリングストップがついている車は、アイドリングストップOFFボタンを押さないとアイドリングストップを止めることが出来ません。
しかも、エンジンを切るとONの状態に戻ってしまうため、エンジン始動するたびに毎回アイドリングストップOFFボタンを押す必要があります。
アイドリングストップを止めたいけど毎回アイドリングストップOFFボタンを押すのが面倒だという方は、アイドリングストップキャンセラーを取付れば、アイドリングストップを常にOFFにすることが出来ます。
アイドリングストップキャンセラーの取付方法(LA650S タント)
今回はこちら↓の商品を購入してLA650Sのタント取り付けてみました。
価格:2,980円 |
車種によって配線が異なりますので、取り付ける車の型式・年式を確認して適合するものを取付てください。
①商品到着
注文して到着した商品がこちらになります。
カプラーを付け替えるだけになりますので誰でも簡単に取付が可能です。
簡単な取付説明書が入っています。
取付けるカプラーはこちら
他に配線は必要ありません。
車種によって配線が違うと思います。
②取付開始
タントの場合
ハンドルの右下にあるアイドリングストップOFFスイッチの裏のコネクターを外します。
アイドリングストップOFFスイッチを裏から撮影した写真になります。
下の白いカプラーを取り外します。
カプラーの上部に爪がありますので、それを押しながら引っ張ると取れます。
作業がしやすいようにスイッチの下のカバーを外しました。
プラスチックの爪で刺さっているだけですので、手前に引っ張ればそのまま外れますが、爪が硬いのでかなり強く引っ張らないと外れません。外れない場合は無理をして外すとパネルが割れる可能性があります。(パネルを少し暖房などで温めると外しやすくなります)
無理にパネルを外さなくても、そのまま裏に手を入れればカプラーは外れますので、パネルが外れない時はそのまま作業してみてください。
アイドリングストップOFFスイッチの裏からコネクターを抜いて引っ張り出しました。
アイドルストップキャンセラーを取付て、元の場所に差しなおせば完了です。
慣れている方なら5~10分で簡単に作業できると思います。
③作動確認
エンジン始動して1秒ほどでアイドリングOFFランプが点灯して、アイドリングストップがOFFになりました。
アイドリングストップキャンセラー ダイハツ タフト 令和2.6〜 ( LA900S / LA910S ) 完全カプラーオン アイドリングストップ自動オフキット 価格:2,980円 |
アイドリングストップのメリット・デメリット
アイドリングストップのメリット
- 燃費が良くなる
- 環境にやさしい
- 軽自動車税(環境性能割)と重量税が安くなる
アイドリングストップのデメリット
- 信号待ちなどでエンジンが頻繁に止まるので、エンジンの始動音や走りだしのラグが気になる。
- バッテリーやセルモーターに負担がかかりやすい。バッテリーの劣化が通常より早い傾向がある。
- アイドリングストップ専用バッテリーが搭載されているので、通常バッテリーに比べてバッテリー代が高い。
まとめ
今回、ダイハツのタント、タフト、ムーヴキャンバスでアイドリングストップレス仕様のグレードが選択出来るようになりました。アイドリングストップレス仕様は全グレード一律33000円本体価格が安くなりますが、税金がその分高くなってしまいますので、価格面での恩恵はあまりありません。
しかし、燃費は少し悪くなりますが、アイドリングストップが苦手な方はアイドリングストップレス仕様を選ぶと良いと思います。
現状アイドリングストップが付いた車に乗っている方でアイドリングストップをOFFにしたい方は、アイドリングストップキャンセラーを付けてみてください。
アイドリングストップキャンセラー ムーヴ キャンバス 令和4.7〜 ( LA850S / LA860S ) 完全カプラーオン アイドリングストップ自動オフキット 価格:2,990円 |
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